今日は、芸術祭のイベントですがデザインの展示。
蝦夷地開拓から現代までの札幌におけるデザインの変遷をまとめた一大展示が行われています。
場所は札幌駅直結のESTA11階にあるプラニスホール。11階というかほぼ屋上階です。展示会場の向かいには気持ちの良い屋上テラスもあるので、お弁当を持って行くのも楽しいと思いますよ。
はじまりの北極星
展示は北海道ではよく見る星印、赤の五稜星の紹介から始まります。
北極星を表したこのシンボルは、元は北海道開拓使が公用船の旗として使われていたものが定着したもの。
それを受け継いだデザインの紹介からこの展示は始まります。
そして札幌デザインの先駆者であるグラフィックデザイナー栗谷川健一さんの仕事を経て、現代につながるグラフィックデザインをざっと紹介しています。
デザインというと範囲がとても広いんですが、この展示は主にグラフィックデザインが対象となっています。ポスターとかパッケージとかそういうのが多いです。
なんだかニッカとかサッポロとかお酒関係のグラフィックも多かったですねー。ロシアよろしく寒い国の人たちはお酒が好きということでしょうか。
(単純にデザインの自由度が高い分野で良いデザインが産まれやすいのかもしれませんが)
すすきののシンボルであるこのおじさんも何度かリニューアルしてるという解説もあって興味深かったです。なんと今は背景が徐々に変化しているらしい…。かなり目にしているのに全然気づきませんでした。
そんな中、異彩を放っていたのが初音ミクのプロジェクター投影。
多分クリプトンさんが調整したのであろう滑らかな語りと表情で、冒頭の旗章についてのお話をしてくれます。
ミクさん、すっかり札幌の催しに定着しましたねー。今後ホログラムとか開発されたらもっと活躍の場が増えそう。
駆け足で感想書いてみましたがデザインを学んでいる学生さんには必見の展示でした。
場所も札幌駅直結で行きやすいと思うのでぜひお見逃しなく!
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