“my Japan Award 2014”にて福里真一賞を受賞しました。


さりげなく参加していた「my Japan Award 2014」という審査員がとても豪華なCMアワードで作品が入賞しました!
(発表はこちらのページより)

サントリーBOSSの宇宙人のCMなどで有名な福里真一さんから賞をいただくことが出来ました。「宇宙人ジョーンズ」は好きなCMで、実は学生の頃に「宇宙人グリーンの説得」なんていう映像を撮ったこともあったりします。あぁ、懐かしい。

今回は、CMの制作意図なんかを書いてみようと思います。

まずmy Japan Award 2014について

テーマ:ガイドブックにない、“今”の日本の魅力。
ターゲット:典型的な日本のイメージを持っている若い外国人

作品解説


映像として発表しているのにテキストでの解説なんて野暮なだけかもしれませんが、一応書いてみようと思います。表現や企画意図の言語化は大切ですし。

制作した『He’s waiting for you.』は外国の若者から、
「やっぱり日本はクレイジーだ!」
「日本人、未来に生きてるな」
「あのCOOLなマシンに会いに行きたい!」
というような反応を目指して企画しました。
JIHANKIを、SAMURAIやFUJIYAMAのように世界で通じる日本語に仲間入りさせようという気概で制作に望みました。

表現としては「日本ではあんなモノまで自販機で売っている」というサプライズをベースにして、マシンとしての自販機の魅力(カッコよさや未来感)を際立たせる演出を行いました。
JIHANKI=未来都市に居るCOOLなロボット販売員と見立てることで、外国の若者の好奇心を刺激し、日本を訪れてみたいという気持ちを喚起させることを目指しています。

自販機を主役にした理由

自販機には、見逃しがちな”日本ならでは”が詰まっています。
無人でも滅多に破壊されない治安の良さや、ほぼ故障しない真面目な整備と品質管理、世界的にみてシャイだと言われる気質も普及率に一役買っているでしょう。
お喋りしたり、くじ引きがついていたり、近頃ではタッチパネルになって天気予報まで見られたり…とにかく機能を詰め込むところも日本的。デザインのバリエーションも豊かです。
私たちにとって日常の一部であるあの機械は、調べれば調べるほど外国にはない日本独自の存在だということに気づき、今回の主役に抜擢しました。

自分たちにとっては当たり前の日常であっても、余所から見たら凄く魅力的なことだったというのは日本と外国に限らず、職業や個人間でも往々にしてあることだと思います。
当たり前なことのなかにも、素晴らしいコトや面白いモノに気付ける感性と観察眼を磨いていきたいものですね。

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