2013.04.06

やりたい事より、なりたい自分を考える【前編】

レールの先
最近、やりたい事を追いかけるよりも、なりたい自分を見据える方が大切なのではと考えるようになりました。
「何を当たり前のことを」と言う方もいると思うけれど、僕は最近までこれに気付けなかったのでこうして書いてみる事にしました。

なぜ、“やりたい事”より“なりたい自分”なのか?
それには2つの理由があります。長文になってしまったので、記事を2つにに分けました。

1.“やりたい事”は夢や目標のゴールラインのこと。
  “なりたい自分”は夢への過程やその先まで含めた生き方のこと。

少し自分の話しになってしまうのですが、僕は大学でデザインを学んでいた事もあり、周りには夢や目的意識が高い人が多い環境にいました。僕自身も初めは将来映像のディレクターになりたいとかそんな風に考えて、実際にそういう勉強をして映像を作ってコンペに出したりと忙しい日々を送りました。
ただ、実際の制作現場でボランティアをしたり活躍してる人から話しを聞いたりしているうちに、実際の現場の過酷さやそこに至るまでの道のりの険しさを知りました。収入とか、実際に食えるようになるまでにかかる時間とか、家族と過ごせる時間の無さとかね。
そして、
「そういう厳しい修行の期間があったから今こういう仕事が出来ている」というのを良く聞きます。
「それでもやりたいって執念と根性がある人が生き残る」というのもよく聞きます。
それは確かにその通りなんでしょうけど、いつも思うんです。

「それ以外のやり方だってあるんじゃないの?」って。

まともな収入を得ながら、上司が引退するまで待つ必要もなく、休日はちゃんと休める。
そんな風にしながら夢を叶えたっていいじゃないかって。贅沢で傲慢な言い分かもしれませんが、ちゃんと何が必要かを考えて一歩ずつ実行していけばそういうやり方も可能じゃないかと思うんです。
今は昔と違ってネットでも書籍でも数限りない情報が手に入ります。成功談も失敗談も、チュートリアルもいろいろあります。そして人と繋がることも容易になってきています。これだけ環境が整備されていれば、やってやれないことはないんじゃないでしょうか。

やりたい事だけを追求すると、それ以外の事をお座なりにしてしまいがちです。他の事を犠牲にしてひたすら前に進んでいく。だけど、本当にそれで良いのかなって思います。
少なくとも僕は、何も犠牲にしたくないし夢を叶えるまでの道のりも楽しいものにしたい。
そんなのは甘えた考えでそんな奴は大したことは出来ないよって言われるかもしれないけど、ひたすらやりたい事しか見ずに他の全てを後回しにするのは単なる思考停止じゃないでしょうか。ひとつの事だけ考えてれば良いってのは楽ですからね。

そんな風に考えた経緯があって、僕は“やりたい事”の追求をやめました。そして“なりたい自分”を考える事にした。
僕の場合将来的に“なりたい自分”っていうのは「家族や友人の時間を大事にしながら、好きな土地で好きな仕事をして、家族4人程度を養える収入を得ている自分」です。そういう自分になるためには、単にやりたい事だけひたすら極めれば良いというわけにはいきません。
どうすればプライベートの時間を確保できるのか?
どうすれば好きな土地で好きな仕事につけるのか?
いくら稼げば良くて、それを実現するためには何が必要なのか?
そういった問題全てをちゃんと考えていかなきゃいけません。やりたい事だけやるよりも考える事は膨大です。継続性や計画性は必須です。
でも、それでもいいじゃないですか。頑張るだけの価値はあります。
だってなりたい自分を明確にすることで、自分には何が必要で何を捨てても良いかがちゃんとわかるんです。そこさえわかれば、夢は叶えたけれど家族には辛い思いをさせたとか、好きな事をしているけれど家族も持てないくらい収入が少なくて辛いとか、修行ばかりしていて友人と疎遠になったとか、健康を著しく損なったとか、そういった夢を叶えたその先や途中に対する後悔をする可能性が減らせます。
あらゆる日々の選択に対して、何を大事にしていくかの基準が出来るんです。自分に不必要なものだって確信が持てれば、余計なものはどんどん省いてなりたい自分の実現のために日々邁進出来ます。なりたい自分ってのは別に立派なものじゃなくて良いですしね。
例えば、夢も目標も無いし出世も特にしたくないけど、毎日定時に家に帰って好きなだけ動画をだらだら観ていたいとかでも良いんです。それを自覚しさえすれば、どう行動すればそれが実現出来るかの対策が考えられます。定時に帰るには無駄な会議で時間を取られる昇進はしたらダメ→つまり飲み会とか断りまくって心象悪くしても痛くも痒くもない、これは一石二鳥じゃん!とか。

こんな具合に、なりたい自分を考える事は、やりたい事を追求だけしていくよりも、後悔のない日々に繋がるんじゃないかなって思います。もちろん考えたからといって全部実現出来るなんてことは言いません。
人間は基本的に怠惰です。
ただ「なりたい自分を考える」という視点は、少なくとも夢に向かって突っ走ると見落としがちな、やりたい事とはまた別の次元だけど大切な事柄を救い上げるためのきっかけにはなるんじゃないでしょうか。

思いのほか長くなってしまったので、理由その2「やりたい事なんて変わっていく」は【後編】で!
長文に付き合っていただき、ありがとうございました!


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