遠いけど行きたい! 東京から海士町への行き方詳細


このあいだ縁あって島根県海士町に遊びに行ってきました!
素敵なまちづくりを実践している町として有名な海士町ですが、関東から行くにはいかんせん遠い。僕は出身が札幌ですが交通機関の乗り継ぎを考えると札幌行くよりも倍以上の時間がかかります。

一度は行ってみたいと思っている人も多いこの町ですが、この遠さや行き方の複雑さにくじけてしまう人も多いような気がします。そこで今回は僕が旅行に行く際に調べた行き方について書きたいと思います。

ちなみに、行ってみた感想はこちらの記事よりどうぞ。
『挑戦し続ける町・島根県 海士町の魅力的な町づくりを見学してきました!』

海士町について

海士町(あまちょう)は、島根県・隠岐諸島の島前三島のひとつ中ノ島にある町です。
町の玄関口である菱浦港に貼られたポスターにある「ないものはない」という絶妙なキャッチコピーの通り、町づくりにも産業の開発にも非常に積極的な町です。

聞いた話によると、隠岐諸島は今は島根県ですが昔は鳥取県だったこともあるそうです。
隠岐諸島に渡るには堺港と七類港という、近距離にあるふたつの港からフェリーが出ています。ただ、このふたつの港は時刻表的に微妙に使いづらい。車で10分くらいの距離なのになんでふたつに分けてるんだろう…と思っていたのですが、なんでも両方の県の顔を立てるカタチでふたつの港を使い続けているのだとか。…いろいろあるんですね。

交通機関を全て網羅!?旅の道筋と交通費


今回の旅で僕が調べた道のりを表にまとめてみました。

実際は予期せぬ事態によって米子で一泊して翌日に島へ渡ったのでこの通りには行きませんでしたが…。
ちなみに予期せぬ事態は、旅行に行く日付を決めてまず飛行機を予約したんですが、その日付けだけ島の宿が全て満室だったため泣く泣く米子で一泊することになりました。なんでもその日は、界隈では有名なウォーキング大会が隠岐諸島で開催されており団体客で宿が埋まっていたそうな…。自分の間の悪さがひどかったです。
みなさんも予約する際は、宿と飛行機のチケット両方とも余裕を持って確認することをお勧めします。

【当初予定してた行きの道のり】

 時間  交通機関
 06:55  羽田空港発
 08:10  米子空港着
朝は4時半起きで家を出て羽田空港へ。米子鬼太郎空港に向かいます。
 08:20  米子空港駅発
 08:50  七類港着
空港からフェリーの出る七類港までの移動はタクシーを使う予定でした。というのも、フェリーが出発する9:30に間に合うように行くためには電車もバスもよい時間がなく間に合わないからです。境港からは14時過ぎ着の高速船か夕方着の便しかないためタクシーで七類に向かうつもりでした。料金だいたい4000円くらいになります。4人乗りなら一人1000円くらいです。
 09:30  七類港発
 12:40  菱浦港着
七類港からはフェリーで隠岐諸島に渡ります。僕らは2等客室の雑魚寝部屋でずっとごろごろしてました。
 12:40  菱浦港着! 菱浦港についたらそこが海士町です。ご自分の旅のプランを存分に楽しみましょう。

【帰りの道のり】

 時間  交通機関
 09:50  菱浦港発
 13:20  堺港着
朝はのんびり起床してフェリーに乗り込みます。
 15:19  境港駅発
 15:33  米子空港着
境港ではゆっくりお昼を食べたり少し観光もしました。ここには水木しげるロードがありますよ。境港から空港までは電車ですぐです。ただし本数が少ないのでお気をつけを。
 16:30  米子空港駅発
 18:00  羽田空港着
あとは飛行機に乗って帰るだけです。

(交通機関の運行時刻はそのうち変更になることもあると思いますがとりあえず2016年5月時点ではこの時間でした)

ご覧のように飛行機、電車、車、船と交通機関を網羅した旅程になります。僕も1日でこれだけの種類の交通機関に乗ったのは初めてでした。
乗り物大好きな男の子なんかには楽しい旅になるんじゃないでしょうか。

それと最後に、交通費についてですがどれくらいかかるかというと行き帰り全て合わせて約4万円ちょっとくらいかかります。飛行機が時期や予約タイミングによって大きく変動するので一概には言えないですが、今回僕らが使った交通費はだいたいこれくらいでした。片道2万ほどですね。

もっと安くしたい場合には飛行機を使わずに夜行バスという手段がありますが、時間がかかるので普通に会社員をやっている大人にはなかなか厳しいものがあります。まあ大人はお金を払って時間を買うものと思って飛行機にしたほうがいいと思います。
学生なら友達みんなで夜行バスに乗るのも楽しそうですけどねー。

交通機関の時刻表リンクをまとめました

交通機関の時刻って各社のページを探さないと載ってないことが多くて調べるのがめんどくさいので各機関の時刻表ページへのリンクをまとめておきます。

米子鬼太郎空港の時刻表
米子空港発バスの時刻表
フェリーの時刻表検索ページ
電車の時間はジョルダンででも

さて、あとは要所の簡単な紹介でも載せておこうと思います。

まずは米子鬼太郎空港に到着


羽田から1時間半で到着する米子鬼太郎空港はだいたい鳥取県と島根県の境目にあります。住所は鳥取県ですが島根県と間違えられることも多いそうな。
ここからの移動は電車もバスもあります。時間は関東ほど頻繁には無いので調べておくことをお勧めします。

七類港


この港の建物は少しバブルの時代を感じます。なんでも隕石にゆかりがあるらしくメテオセンター?が併設されていました。ここで乗船のための記入シートに必要事項を入力して船のチケットを購入します。出発の時間が来たら二階の連絡橋から船旅の始まりです。

堺港 / 境港駅


あの水木しげるロードがある妖怪の町。駅や港から徒歩圏内で十分観光ができるので、この駅周辺で2〜3時間ほど時間を作っておくのもありだと思います。

菱浦港(海士町)


海士町の玄関口、素敵な木造建築の港です。七類港や境港よりもこっちのほうが新しいっぽい。とても綺麗な建物でした。僕が訪れた時期は、巣が多いのかツバメの子供が飛び回ってて和みました。

あたたかい宿「なかむら」


最後に、僕が泊まった宿「なかむら」についてご紹介します。
なかむらは4代目にある主人ご夫婦が経営する老舗の宿屋さん。「紺屋」という居酒屋も併設しており、僕は朝ごはん一食で泊まるプランを使って夕飯はこちらの居酒屋さんで食べました。のどぐろの煮付けと塩焼きが最高においしかったです。


宿で寝転がっていると、昼間はホトトギスや名前のわからない鳥のさえずり、夜は田んぼから聞こえるカエルの合唱が聞こえてきてきます。そんな中でのうたた寝は気持ち良かったなぁ。
それと宿の玄関で遭遇した猫、うりの観察も癒されました。猫はかわいいですよねー。


(笹倉さんにブログへの写真掲載許可をいただいたので掲載しています)

もうひとつ偶然ですが楽しかったのが、宿泊した日にたまたま紺屋で開かれていたミュージシャン”笹倉慎介”さんのライブ!
Eテレの番組2355でおやすみソングとしても起用されている、静かなやわらかい歌声がとても心地よかったです。お客さんとの距離も近く、終始なごやかな楽しい時間でした。

【なかむら】
宿の公式サイト
観光協会の方のなかむら紹介ページ

まとめ


行くのがなかなか大変な海士町ですが、僕にはとても充実した旅になりました。
日常生活とは物理的にも気持ち的にも離れて静かに過ぎる時間がとても贅沢。
帰り際になかむらのご主人からかけられた、
「まあ、何かつらくなったらまたおいでよ」の一言が今でも胸に残っています。

おまけ

旅行で撮った動画を編集してみました。