瀬戸内海に浮かぶ現代アートの島、直島。
大学でデザインを学んでいた頃から一度は行ってみたいと思っていた場所でしたが、念願が叶いました。連れて行ってくれた妻に感謝です。
今回の記事では直島の本村全体を使ったアートプロジェクトである『家プロジェクト』を少しだけご紹介します。
※次回は『地中美術館』を紹介しようと思います。
・現代アートの島、直島に行ってきました【地中美術館編】
家プロジェクトとは?
直島にある古くからある本村、そこの残っていた古民家をまるごと現代美術作品にしてしまおうというアートプロジェクト。直島全体の取り組みに深くかかわっているベネッセの福武總一郎が企画し、実践したものです。
参加アーティストは安藤忠雄やジェームズ・タレルなど多様な人物が参加しています。アーティストさんの作品は全て家一軒が丸ごと作品となっています。
ガイドツアーに申し込み
家プロジェクトは、現地のスタッフが解説しながら案内してくれるガイドツアーがあります。気持ちの赴くままにのんびり散歩して回るのも良いですが、芸術作品は背景や作者について知るともっと楽しめると思うのです。
だいたい案内してもらいましたが、印象に残っている作品をふたつ紹介しましょう。
ここは『角や』です。家プロジェクトのパンフとかによく登場する作品。
この家の中には宮島達男の3作品が置かれています。中でも「Sea of Time ’98」は制作に町の人々も参加しており、それが作品としても大事な意味を持っています。
暗がりの中でLEDによる時間のカウントを見ていると、島の時間、人の時間、自分の時間となんだかノスタルジックだったり壮大だったりふわふわした気分になっていますね。
ジェームズ・タレルの作品となっている『南寺』。
(外観の写真撮るの忘れてしまいました。。)
光に着目した作品を多く手がけている作家さんでこの作品「Backside of the Moon」もそのひとつ。家の中は真っ暗で、体験者は係員の指示のもとおそるおそる中に入り着席します。本気で暗闇なので前の人によくぶつかりますがそこはご愛嬌。瞑想にも似た面白い体験ができるのでオススメのアート作品です。
町を気ままに散歩してみました
さて、今回の旅程ではガイドツアーの前後に少し時間があったので気ままに散歩もしてみました。古くから続く町並みのそこかしこにアートが点在している…ちょっと宝探し的な楽しさがありますよ。
普段だったら目に止めないようなものでも「アートかな?」っていう気持ちで見るとちょっと楽しくなってきちゃいます。
昔から町に住む人が持つ『屋号』のプレート。
見た目にもモダンな印象ですが、これの本領は影にあります。強い日差しを受けると切り抜かれたところの文字が裏の一色の板に浮かび上がる。ちょっと楽しくなりませんか?
直島の町を歩いていると、そこかしこで目にする毛糸を使ったアート作品。
上記の写真に載せているように、よく見るとコピーライトを乗せた壁もあるので探してみるのはいかがでしょうか?
アートではないですが、直島にあるゲストハウスの案内(?)です。
ちょっとくすっとできる楽しい道標です。
まとめ
ここで紹介した以外にも、素敵な作品や素敵なカフェなど魅力がたっぷりな直島の本村。全てをしっかり見ようと思うと1日じゃ時間が足りないかもしれません。
僕が訪れた際は昼過ぎまで家プロジェクト、そのあとは地中美術館に行く予定だったのであまりゆっくりは出来なかったんですがそれでも十分見応えがありました。
次回は地中美術館について書こうと思います。では!
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